神功皇后Project

■ パート6 新規のお囃子と舞を考える 3

 ところで、2000年の奉納囃子にて披露しようという「風の章」が収められたデモテープができあがってきたのは、1999年の年の瀬も押し詰まった頃のことでした。まずは、囃子連幹部の視聴会が大晦日の夜に開かれ、そこで、視聴者全員が「これは、奉納囃子で演ずるにふさわしい楽曲である」と納得したあとで、年明け二日に若手も含めたメンバー全員による視聴となり、その時点で、視聴した参加者全員の賛意を得て、「風の章」は正式に神功皇后プロジェクト用の第一曲と決定したのです。

 その後、囃子連では、奉納囃子当日に至るまでに何度も練習が重ねられ、そのクオリティを高めていこうとの努力が成されました。そして、2000年4月27日の夜に初披露が成されたわけですが、しかし、囃子連としては、「まだ基本形にすぎない」と考えています。今後、できる限りの時間をかけて、さらに細部についても詰めていき、よりいっそう完成度が高まった楽曲へと仕上げていきたいと考えているのです。毎年1回だけ行われる奉納囃子では、神功皇后の舞−風の章をご披露させていただくことになるかと思いますが、年を追うごとに、次第にレベルを上げていけるものと思います。

 さて、こうした作り方は、舞についても同様です。舞部門では、お囃子部門と常にコンセプトに関する連絡を取り合うことで、楽曲のデモテープができる以前から舞のイメージを徐々に作ってきていました。そして、デモテープが完成し、実際のお囃子の練習が始まるとともに、楽曲に即した舞の振り付け作業が開始されたのです。

 舞の所作もお囃子と同様、現時点ではまだ基本形で、言ってみれば荒削りなものです。今後は、足の運びから指先の動き、首の微妙な振り方に至るまでの詳細をプロジェクトメンバーが一丸となって仕上げていくことになります。

 神功皇后プロジェクトの中でも、とくに無形文化財部分であるお囃子と舞については、時代とともに生き、変化していく部分であって、それを続けていくということがすなわち、墨江町囃子連の心意気を伝えていくことになっていくのだと考えています。

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